1700年前にこの国に生きられた神功皇后が、
その生涯をもって担われたものとは
まさしくこれであったのではないかと
感じています。

義父・ヤマトタケ命からは
「つるぎ」をうけとり
目の前で神上がられ、星となられた
夫・仲哀天皇からは
男性性のエネルギーを全身に浴びつつ
みずからも「おのこ」の姿になり変はり
軍を率いて水門(みなと)を発たれた彼女。
その内側ではきっと
「おのこ」と「をとめ」が
和合していたのではないか、と。

そして
つるぎを受け取った「をとめ」の役目とは
輝くいのちのきらめきを、
この星で花のように咲かせてゆくこと。
公演を経て、いま、
そのようなことを感じています。

大切な文友さんから届いた大きなお花!!
世界中が動揺し、
大きく動いているこのときに、
様々な天地の方々のお支えによって
上演を許された大阪公演でしたが
奇しくもその内容は
この世界の現状とシンクロしていて
決意とともにお集まりくださった
観客、スタッフ、そして役者たちとともに
ひとつの熱を分かち合えたのかもしれません。
不安、恐れ、不信。
平安、安心、信頼。
たくさんの相反するものが拮抗する
この世界で
「やわす」道を見出してゆくことの大切さ。
今、この世を生きる
ひとりの「をとめ」として
胸には「つるぎ」を抱きつつ
いのちの花を咲かせてゆきたい。
この舞台を実現し
ともに創りあげてくださった
すべての神々、
すべての人々に
こころより感謝御礼申し上げます。
★ 言語造形劇『をとめ と つるぎ 』写真とご報告
★『 をとめ と つるぎ 』と公演ご感想

当日スタッフとして懸命に支えてくれた長女と
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