来年三月に上演予定のお芝居
『をとめとつるぎ』の舞台となる
福岡は『香椎宮(かしいのみや)』。
「古宮」と呼ばれるところに
この空間はありました。

石碑には『仲哀天皇大本営御旧跡』と書かれています。
ここは仲哀天皇と神功皇后が
熊襲討伐のために陣を張り
ともに協力しながら作戦を練り
そして
神がかった神功皇后の託宣によって
天皇がお隠れになられたところ・・・
仲哀天皇の棺を立てかけた椎の木から芳しい香りが漂っため「香椎宮」と名付けられたそう
とても熱く、激しく、
切なく、悲しい場面です。
「戦いの女神」とも呼ばれ
とかく勇ましいイメージも持たれる
神功皇后ですが
この空間でわたしを包んだものは
「もう、二度と、離れたくない」
そんな想いでした。

仲哀天皇役と神功皇后役を、武内宿禰役が撮ってくださいました。笑
天へと還られた夫は
その後「輝く星の光」となって
妻子とこの国を支えてゆくのだけれど・・
それでも肉体を持つ
一人の「ひと」として
残された神功皇后がここで体験された
深い痛みと悲しみ。
なんとなく
分かち合えたような氣がしたのでした。
神功皇后。
そのこころと精神を
まっすぐに、ひたむきに、
この身に受け取ることができますように。
今回は舞台メンバーと二泊三日の福岡合宿でした!
神功皇后が「とこしへに本朝を鎮め護るべし」と祈りを込めて
御手植えされたという1700年の綾杉の前で!
★ 舞台『をとめとつるぎ』
3/28(土)大阪・山中能楽堂
3/29(日)東京・中村中学校フェニックスホール
◆ 次回は 11/24(日)
「やまとことは」を味わうクラス
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