2018年10月20日

ペチカレポ: 一期一会

小さな朗読会のラストは
諏訪かさねによる詩の言語造形。
 
 
『亀のこうらの夢を見て』
 
 
稲尾教彦さんの
この小さな詩で幕を閉じました。
 
 
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この作品は、わたしのなかでは
『舟』とも深く繋がっている氣がしています。
 
 
この星に生まれ来たこと
体験した様々なこと
 
そのすべてを、喜んで
 
“おかあさま”に伝える。
 

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それは
『舟』に出てくる若い女が
 
母親の願いを胸に抱きつつ
旅立ってゆくその姿と
 
どうしても重なるのでした。
 
 
そしてこの若い女は
 
この星に生まれたわたしたち
すべてでもあるのだと思います。
 
 
出会い、繋がり、ともに何かを創造し、
別れ、また再び出会って、繋がって・・・
 
人生というものを
幾度も繰り返しながら
 
同時にそのすべての瞬間は
一期一会で・・・
 

DSC02226.jpg 


そんな
この星での「生」というもの
「いのち」の営みというものの豊かさを
 
改めて深く感じさせていただいた
「おはなしペチカ.006」でした。
 

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この祝祭に
繋がり、支え、分かち合ってくださった
すべての皆さまに
 
こころより感謝御礼申し上げます。
ありがとうございました。
 

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『亀のこうらの夢を見て』(稲尾教彦)
 
 亀のこうらの夢を見る
 
 星にまぎれて空を飛び
 
 波にまぎれて海泳ぐ
 
 星空も 海も大地もなつかしく
 
 夢のようです
 
 おかあさま
 
 光の土地に生まれ来て
 
 夢のように生きました
 
 あの木もいつか枯れるでしょう
 
 それでもずっと夢を見ます 
 
 
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写真: 山本 美紀子さん
会場: 奈良 想芸館
 
 
● 次回は 10/28(日)
大阪 「日本の言靈を味わうクラス」







posted by 千晴 at 17:45 | Comment(0) | 公演レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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