2016年12月17日

竜と詩人、竜と賢治

 
  おゝ スールダッタよ
 
  そのときわたしは雲であり

  風であった。
 
  そしておまへも雲であり

  風であった。

 
 
『竜と詩人』 という作品とのまぐあいが深まるごとに
宮澤賢治という人が観ていた世界、通じていた世界が
深い喜びとともに立ち上ってくる。
 
彼はどのように風や雲、水や空と交わっていたのか。
どのような一体感のなかで生きていたのか。
 
その感覚が
ことばのエネルギー、一つひとつの言霊の響きによって
リアルに追体験されてゆく。
 
 
今年の9月22日、  
家のダイニングに突如置かれていた賢治の全集。


s-IMGP6338.jpg 


調べると、その日は彼の命日だった。
さらに今年は、生誕120年でもある。

氣がつくとこうして賢治の作品に取り組むことになっていたのは
彼の導きだったのだろうか。
 
 
「自分」という小さな殻から外へ出て
「自然」と一体となって生きていた宮澤賢治という人は
 
きっと竜たちとも、深く、確かに交わっていたに違いない。
 
 
『おはなしペチカ.002』、いよいよ来週金曜日です。

 
そこに集うひとり、ひとりが、
 
「自分」の枠から解き放たれ
 
「自然」のなかで、竜の息吹のなかで、
「ひとつ」となれる時間となりますように。
 
 
 
  誰が許して

  誰が許されるのであろう。
 
 
  われらがひとしく風で

  また雲で

  水であるというのに。

 
 

posted by 千晴 at 10:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 言語造形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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