2016年03月13日

ハートの扉が閉じたとき

まだ小さかった子どもの頃
 
親戚か誰かのおばさんが
本屋に連れて行ってくれたことがある。 
 
「なんでも欲しい本を買ってあげるから、持っておいで」
 
私はすごく嬉しくて、ときめいて、
ほんとに欲しい!と思った本を何冊か抱えて、
おばさんのところへ行った。 
 
すると、彼女は突然表情を変え
  
「がめつい子だね」
 
と、吐き捨てるように言ったのだ。
 
 
「がめつい」ということばの意味を、
当時の私はまだ知らなかったと思う。
 
でもその強烈なことばの音が、体の内にガーンと鳴り響き、
彼女の不快感で、全身が真っ黒に染まったのを感じた。
 
そしてこころは一気に凍りついたのだった。
 
  
私には、こんな傷がある。
  
 
完全なる信頼のもとに
あるがままの自分を無邪気にさらしてしまうと・・・
 
このときから人というものを
どこかでずっと怖れ続けている気もする。
 
 
相手の反応は、相手の問題だから、
その自由に任せておいていいってことは
最近になって分かってきたけれど
 
 
私の感じるこの傷の痛みは変わらない。 
 
突然で、強烈な、分離感。 
一気に閉ざされるハートの扉。
  
 
私にはまだ、
その扉の開け方が分からない。
 
 
 

posted by 千晴 at 11:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 気づきの日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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